幼児をなだめるためのスマホ利用、発達に悪影響か

3-5歳の子どものいる親422人（男児53.1％）を対象に、子どもを落ち着かせることを目的とした携帯機器の使用が子どもの実行機能（executive functioning）および情動反応性（emotional reactivity）に及ぼす影響を前向きコホート研究で検討。研究開始前（T1）、3カ月（T2）、6カ月（T3）の時点での携帯機器の使用をリッカート尺度で評価した。 その結果、男児では、3カ月時点の携帯機器の使用で6カ月時点の情動反応性が高くなった（標準化回帰係数r＝0.20、95％CI 0.10-0.30）、3カ月時点の情動反応性の高さと6カ月時点の携帯機器使用の増加に有意な関連は見られなかった。高潮性が高い子どもでは、3カ月時点での携帯機器の使用で6カ月時点の情動反応性が高く（標準化回帰係数r＝0.11、0.01-0.22）、3カ月時点での情動反応性の高さに6カ月時点での携帯機器使用の増加との関連が認められた（標準化回帰係数r＝0.13、0.02-0.24）。...