cT3声門がん、腫瘍体積増加でOS悪化

化学療法と併用または単独で根治的強度変調放射線療法（IMRT）を受けたcT3 N0-N3 M0声門がん患者319例（平均年齢66±12歳、男性88％、平均腫瘍体積4.04cm3）を対象に、原発腫瘍体積と腫瘍学的転帰との関連を多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、総生存期間（OS）と無病生存期間（DFS）とした。平均追跡期間は3.85±3.04年だった。 その結果、91例（29％）に局所再発、35例（11％）に領域再発、38例（12％）に遠隔再発を認めた。腫瘍体積の増加（1cm3当たり）で調整後OS（ハザード比1.07、95％CI 1.03-1.11）およびDFS（同1.04、1.01-1.07）が短縮した。62例（19％）が喉頭切除術を受け、このうち54例（87％）は治療から800日以内の施行だった。化学療法併用IMRTで無喉頭切除生存期間が改善した（部分分布ハザード比0.63、95％CI 0.53-0.76）。...