2018-21年にフィンランドの減量手術センター2施設で治療を受けた重度肥満患者41例(女性71.1%、平均年齢48.7歳、平均BMI 42.5)を対象に、痩身ドナーからの糞便微生物移植(FMT)の効果を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。追跡期間は18カ月で、FMT実施から6カ月時点で腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術または腹腔鏡下袖状胃切除術(LSG)による減量手術を施行した。主要評価項目は、総体重減少割合で測定した体重減少とした。 その結果、6カ月時点の総体重減少率はFMT群が4.8%(P<0.001)、自家プラセボ群が4.6%(P=0.006)、18カ月時点(術後12カ月時点)ではそれぞれ25.3%(P<0.001)、25.2%(P<0.001)となり、いずれも群間差は認められなかった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。