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多発性骨髄腫のKCd療法、自家HSCTに非劣性示せず

2023年1月14日  専門誌ピックアップ

移植の適応がある新規多発性骨髄腫患者281例を対象に、カルフィルゾミブを用いた寛解導入+地固め+維持療法(移植なし)の寛解導入+自家造血幹細胞移植(HSCT)+維持療法に対する非劣性を第II相無作為化試験で検証(CARDAMON試験)。カルフィルゾミブ+シクロホスファミド+デキサメタゾン(KCd)による導入療法で部分奏効以上を得た患者を高用量メルファラン+自家HSCT群とKCd地固め群に割り付け、全例にカルフィルゾミブによる維持療法を実施した。 その結果、KCd群の109例中99例が地固め療法を完遂し、HSCT群の109例中104例に移植を実施した。導入療法後に281例中162例(57.7%)が最良部分奏効以上を得た。2年無増悪生存率はHSCT群が75%、KCd群が68%(差-7.2%、70%CI -11.1--2.8)で、群間差の信頼区間下限値が非劣性マージン(10%)を超えたため、KCdのHSCTに対する非劣性は示されなかった。...