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小児がん経験者、骨密度低下と椎体骨折の関連因子判明

2023年1月15日  専門誌ピックアップ

オランダで、18-45歳の小児がん経験者2003例(平均年齢33.1歳、女性48.2%)を対象に、晩期合併症としての骨密度(BMD)低下および骨折のリスクを横断的研究で検討した(DCCSS-LATER研究)。 その結果、BMDを評価した1548例のうち、559例(36.1%)が低BMD(Zスコア-1以下)、149例(9.6%)が超低BMD(同-2以下)だった(全部位)。1892例(94.5%)に骨折が生じ、全部位の初回骨折標準化発生比は、男性が3.53(95%CI 3.06-4.06)、女性が5.35(同4.46-6.52)だった。249例中33例(13.3%)に椎体骨折が生じた。 低BMDの関連因子は男性、低体重、高カルボプラチン投与量、頭蓋放射線治療、性腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、運動不足および重症ビタミンD欠乏症だった。超低BMDの関連因子は男性、低体重、頭蓋放射線治療、成長ホルモン欠乏症および重症ビタミンD欠乏症だった。骨折全体の関連因子は、男性、喫煙歴および現喫煙、腰椎の超低BMDで、特に追跡時の高齢、プラチナ化合物による治療歴、成長ホルモン欠乏症、運動不足に椎体骨折との...