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人工妊娠中絶手術、薬剤と手術の短期有害転帰を比較

2023年1月16日  Annals of Internal Medicine

カナダ・オンタリオ州で妊娠第1期に人工妊娠中絶(IA)を受けた女性全例を対象に、薬剤によるIAと人工妊娠中絶手術によるIAの有害転帰の短期リスクをコホート研究で比較した。 外来でmifepristone-ミソプロストールを処方された3万9856例を、妊娠14週以前に外来クリニックで人工妊娠中絶手術を受けた6万5176例(比較1)および推定妊娠9週以前に病院の外来で人工妊娠中絶手術を受けた8861例(比較2)と比較した。 主要複合評価項目は、IA後42日以内のあらゆる重篤な有害事象(SAE:重度の母体合併症、末端臓器障害、集中治療室入室、死亡など)とした。 比較1でのSAE発現率は、薬剤によるIA後が1000例当たり3.3例、手術によるIA後では同1.8例だった(相対リスク1.87、95%CI 1.44-2.43、絶対リスク差1000例当たり1.5例、CI 0.9-2.2)。あらゆる有害事象の発現率は、それぞれ1000例当たり28.9例と12.4例だった(相対リスク2.33、CI 2.11-2.57、絶対リスク差1000例当たり16.5例、CI 14.5-18.4)。 比較2でのSAE発...