小児・思春期児の抑うつ症状、運動で改善

小児・思春期児の抑うつ症状に対する身体活動介入の効果を系統的レビューとメタ解析で検討。主要評価項目は、うつ病尺度で測定した介入後および追跡調査時の抑うつ症状とした。 研究21件（対象者2441例、女児53.0％、平均年齢14歳）を組み入れた。メタ解析から、身体活動介入で対照条件と比較して抑うつ症状の軽減が認められた (g＝－0.29、95％CI －0.47-－0.10、P＝0.004）。研究4件の追跡調査時の評価項目を解析すると、身体活動群と対照群に差は認められなかった（g＝－0.39、95％CI －1.01-0.24、P＝0.14）。研究の異質性は中程度だった（Q＝53.92、df＝20、P＜0.001、I2＝62.9％、95％CI 40.7-76.8％）。副次解析では、介入（例：12週未満の期間、週3回、監督なし）および患者因子（例：年齢13歳以上、精神疾患またはうつ病の診断）が全体の治療効果に影響を及ぼすことが示された。...