重症OSAあると脳卒中の予後不良
2023年1月17日 専門誌ピックアップ
軽症ないし中等症の急性虚血性脳卒中患者125例を対象に、重症の閉塞性睡眠時無呼吸（OSA、無呼吸低呼吸指数30以上）が脳卒中急性期の機能予後および睡眠時の定量脳波（EEG）マーカーに及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で調査。睡眠時定量EEGのパワースペクトル解析を実施し、無呼吸低呼吸指数30以上と30未満の患者を比較した。 その結果、重症OSAの患者は、高血圧の既往率が高く、高周波数帯域の相対パワーが低く、デルタ波の相対パワー、（デルタ波＋シータ波）/（アルファ波＋ベータ波）比およびデルタ波/アルファ波比が高かった（P＜0.05）。重症OSAがあると機能予後不良リスクが3.6倍高かった（P＜0.05）。...