3次紹介センターで冠動脈造影を実施した患者を対象に、腸内細菌叢由来代謝物フェニルアセチルグルタミン(PAGIn)と心不全の関連を検討。米国探索コホートの3256例と欧州検証コホートの829例を解析対象とした。 その結果、両コホートで、既知の危険因子や腎機能に関係なく、循環PAGIn値に心不全の有無および重症度指標(心室駆出率の低下、N末端プロB型ナトリウム利尿ペプチドの上昇)と用量依存的な関連が認められた。心筋芽培養細胞とマウスの動脈組織を用いた検証で、PAGInとマウスでそれに相当するフェニルアセチルグリシンがともに、心筋細胞筋節収縮の低下、B型ナトリウム利尿ペプチド遺伝子の発現などの心不全関連の表現型を直接的に促進した。...
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