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非感染性ぶどう膜炎のアダリムマブ、ADA発現率35.7%

2023年1月20日  JAMA Ophthalmology

非感染性ぶどう膜炎(NIU)患者54例を対象に、腫瘍壊死因子阻害薬(TNFi)投与後の抗薬物抗体(ADA)発現頻度を後ろ向き横断研究で検討。42例(平均年齢43.6歳、女性59.5%)にアダリムマブによる治療、25例(42.7歳、男性58.3%)にインフリキシマブ治療を実施した。 その結果、アダリムマブ群の平均血清薬物濃度は9.72μg/mL、平均ADA値は84.2任意単位/mL、ADA発現率は35.7%(42例中15例)だった。平均血清薬物濃度はADAが発現した患者の方が発現しなかった患者より低く(2.8μg/mL vs. 13.6μg/mL、P<0.001)、代謝拮抗薬併用群の方が単剤療法群より高かった(11.0μg/mL vs. 6.8μg/mL、P=0.06)。多変量モデルから、ADAの1任意単位増加に平均血清薬物濃度の差-0.02μg/mLとの関連が示された(P<0.001)。臨床効果が良好だと血清薬物濃度閾値が2.7μg/mLを超えるか抗体値が15.2μg/mL未満だった。インフリキシマブ群の平均血清薬物濃度は27.0μg/mLで、ADAは検出されなかった。...