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出血性ショック、zone 1 REBOAは開胸術と生存率同等

2023年1月20日  JAMA Surgery

救急科(ED)を受診した重度の外傷性出血性ショック患者991例(外傷重症度スコア中央値29点)を対象に、蘇生的開胸術(RT)とzone 1(腹腔動脈より上)への大動脈内バルーン遮断(REBOA)による大動脈遮断(AO)の転帰を比較。306例にzone 1へのREBOAによるAO、685例にRTによるAOを施行した。 傾向スコアでマッチさせた112例(ペア56組)を比較した結果、REBOAはRTに比べて死亡率が有意に低かった(78.6% vs. 92.9%、P=0.03)。有意な交絡因子で調整した多変量解析で、REBOAの生存便益が確認された(相対リスク1.25、95%CI 1.15-1.36)。実施した全サブグループ解析(到着時の心肺蘇生、外傷性脳損傷、胸部損傷、骨盤損傷、鈍的/穿通性、AO開始時の収縮期血圧60mmHg以下)で、REBOAの生存率はRTと同等以上だった。...