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中絶へのアクセス制限で生殖年齢女性の自殺増加

2023年1月21日  JAMA Psychiatry

米国で1974-2016年に施行された、中絶医療提供者を対象とする規制法(Targeted Regulation of Abortion Providers:TRAP)による生殖医療へのアクセス制限が生殖年齢女性の自殺率に及ぼした影響を生態学的研究で検討。差分の差分分析を用いて、生殖年齢の女性(20-34歳)および女性と生殖年齢を過ぎた女性(45-64歳)の州単位の年間自殺率および自動車事故死亡率を比較した。 その結果、TRAP法の施行で生殖年齢女性の自殺率が上昇した(β=0.17、95%CI 0.03-0.32、P=0.02)。TRAP法の施行に生殖年齢を過ぎた女性の自殺率(β=0.06、-0.11-0.24、P=0.47)や自動車事故による死亡との関連は認められなかった(β=0.03、-0.04-0.11、P=0.36)。TRAP法の施行で、年間自殺率が施行前の年より5.81%上昇した。...