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一部の膀胱がん、化学的アブレーションの完全奏効率5割

2023年1月21日  専門誌ピックアップ

化学的アブレーションにより治療された筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)患者の完全奏効率および有害事象を検討した研究23件(対象計1199例)でメタ解析を実施し、化学的アブレーションの有効性と安全性を検討した。 その結果、毎週薬剤治療を受けていた場合の治療完了後に実施された初回評価での統合完全奏効率は、マーカー病変で50.9%、選択された症例(腫瘍の大きさが小さく数が少ない、またはそのいずれか)では47.5%だった。選択された症例での完全奏効率は、マイトマイシンC(MMC)ゲル化製剤(70.6%)およびMMC強化レジメン(64.7%)のような化学的アブレーションの新規レジメンによる改善率が高かった。新規のMMC強化レジメンでは、標準治療(経尿道的膀胱腫瘍切除術と術後の膀胱内療法)に比べて、排尿障害および頻尿の発生率が低かった。...