頭頸部がん陽子線治療、5年放射線性骨壊死率11.5％

ニューヨーク州の単一施設で陽子線治療（PRT）を受けた放射線治療未経験の頭頸部がん患者122例（平均年齢63歳、女性36.9％）を対象に、PRT後の放射線性骨壊死（ORN）の有病率と臨床的特徴を症例集積研究で検討した。 PRT後の中央値40.6カ月の追跡で、13例（10.6％）にORNの発生を認め、全例が特発性ORNだった。初回診断時に修正Glanzmann and GrätzグレーディングシステムでORN重症度が0、1、2、3だった患者はそれぞれ2例、1例、9例、1例だった。計画された完全なPRT線量を受けた放射線照射野内の同側下顎後方部がORNと最も関連した部位だった。ORNの診断から中央値13.5カ月の追跡期間にORNの完全寛解、安定、および進行を認めた患者はそれぞれ3例、6例、4例だった。3年ORN有病率および死亡率はそれぞれ5.2％と21.5％、5年では11.5％と...