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FDA申請でのリコール機器使用、後のリコールリスク高い

2023年1月22日  Journal of the American Medical Association

リコールされた医療機器を米国食品医薬品局(FDA)510(k)申請の際の既承認機器(predicate device)として使用することで、新規申請医療機器がのちにリコール対象となるリスクを横断研究で検討。2017-21年に最も深刻なクラスIのリコール対象となった510(k)認可機器(指標機器)156機種を評価した。なお、FDAはリコール機器を既承認機器として用いることを許可している。 その結果、指標機器127機種の既承認機器が特定され、このうち56機種(44.1%)がクラスIリコール対象の既承認機器を用いていた。指標機器104機種は新規申請機器265機種の既承認機器として用いられ、このうち50機種(48.1%)がのちにクラスIリコールとなる機器の認可に用いられていた。クラスIリコールの既承認機器を使用して認可を受けた機器は、対照機器と比較して、のちにクラスIリコールの対象になるリスクが高かった(リスク比6.40、95%CI 3.59-11.40、P<0.001)。...