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幼児の発育遅延にインターネット親子相互交流療法が有益

2023年1月22日  JAMA Pediatrics

米国で、発育遅延(DD)と外在化型問題行動がある幼児150例(平均月齢36.2カ月、男児74%)およびその養育者を対象に、遠隔医療を用いた養育への介入(internet-delivered parent-child interaction therapy:iPCIT)の効果を検討。参加家族を20週間の在宅iPCIT群(ビデオ会議で養育者と子どもの交流に関するコーチング実施))と対照群(通常の専門医紹介)に割り付けた。主要評価項目は幼児の行動とし、介入前、介入中、介入直後、6カ月後および12カ月後に評価した。 その結果、iPCIT群の幼児は対照群よりも外面化問題行動の程度が介入後に有意に改善していた(Cohenのd:介入後0.48、6カ月後0.49、12カ月後0.50)。有効な介入後データのある幼児では、iPCIT群の74%および対照群の42%に臨床的に意味のある大きな変化が観察され、6カ月後まで持続したが、12カ月後には持続は確認されなかった。 iPCIT群の養育者は対照群の養育者よりも、養育スキルの向上が観察される割合が急激に上昇し(介入後のオッズ比1.10、95%CI 0.53-2...