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大うつ病性障害、psilocybin単回投与で2週間以上症状減

2023年1月23日  専門誌ピックアップ

スイス・チューリッヒの大学病院で大うつ病性障害患者52例を対象に、精神的サポート実施下でのpsilocybin補助療法(0.215mg/kg単回投与)の症状緩和効果を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。Montgomery-Asbergうつ病評価尺度(MADRS)およびベックうつ病質問票(BDI)を用いてうつ病重症度を推定し、試験開始前から14日目までのMADRSおよびBDIのスコアの変化量を主要評価とした。 その結果、psilocybin群の14日目のMADRSスコアの絶対低下量は-13.0点(Cohenのd=0.97、P=0.0011)、BDIスコアでは-13.2点(同0.67、P=0.019)となり、プラセボ群に比べ有意に大きかった。psilocybin群の14日目のMADRS寛解基準達成率は54%だった。重篤な有害事象は見られなかった。...