変形性膝関節症のUKA、TKAより術後の機能回復早い

弧発性内側型変形性膝関節症（膝OA）に対する人工膝関節単顆置換術（UKA）と人工膝関節全置換術（TKA）の機能回復度を無作為化比較試験で比較した。 その結果、99例（UKA 50例、TKA 49例）を解析対象とした。術後6週時点の2分間歩行テスト（2MWT）平均距離はUKA群が96.5m、TKA群81.1m（差18m、95％CI 10.4-25.6、P＜0.001）、3カ月時点では102.1±24.4m、87.5m（同14.7m、5.4-24.0、P＝0.002）、6カ月時点では102.8m、89.6m（同13.2m、6.9-19.5、P＜0.001）といずれもUKA群の方が有意に長かったが、1年および2年時点では両群同等だった。 UKA群の方が6週および3カ月時点のTimed Up-and-Go（TUG）テストの平均値がTKA群より有意に短かった。6週および3カ月時点のオックスフォード膝スコアおよびKnee injury and Osteoarthritis Outcome Score下位尺度以外の患者報告転帰指標（PROM）の平均値は同等だった。...