縮毛矯正剤使用後に重度急性腎障害の恐れ

イスラエルの医療機関14施設で、2019-22年に縮毛矯正製品使用後に重度の急性腎障害（AKI）を来した患者26例（中央値28.5歳、範囲14-58歳）を後ろ向き症例検討で評価した。 受診時の主な症状は悪心、嘔吐、腹痛で、10例（38％）に頭部皮疹を認めた。2例は縮毛矯正を再度実施後に再びAKIを呈した。7例に腎生検を実施し、6例に尿細管内シュウ酸カルシウム沈着、1例に尿細管細胞内微小石灰化を認めた。いずれの生検でも急性尿細管障害の徴候があり、4例には間質性浸潤を認めた。3例は臨時透析を要した。製品の大半はグリコール酸誘導体を含有するもので、シュウ酸への代謝に起因するものと考えられた。...