心不全のトラセミドとフロセミド、死亡率に差なし
2023年1月25日
Journal of the American Medical Association
米国で、心不全のため入院した患者2859例(年齢中央値65歳、女性36.9%)を対象に、トラセミドとフロセミドによる退院後の死亡率抑制効果を非盲検実用的無作為化試験で比較(TRANSFORM-HF試験)。主要評価項目は、30カ月間の全死因死亡とした。 中央値17.4カ月の追跡期間中、計113例(トラセミド群3.7%、フロセミド群4.2%)が試験終了前に同意を撤回した。トラセミド群の26.1%、フロセミド群の26.2%が死亡した(ハザード比1.02、95%CI 0.89-1.18)。トラセミド群の47.3%、フロセミド群の49.3%に無作為化後12カ月間の全死因死亡または理由を問わない入院が発生した(ハザード比0.92、95%CI 0.83-1.02)。トラセミド群では940件536例、フロセミド群では987件577例の入院があった(率比0.94、95%CI 0.84-1.07)。...
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