術後のオピオイド処方制限、ほとんどの症例で可能

外科手術を施行した患者を対象に、オピオイド短期処方による術後急性疼痛管理とオピオイド長期使用予防効果を症例対照前向きコホート研究で検討。標準化した患者教育に加えて退院後のオピオイド系薬処方を3日以内にするオピオイド処方制限（ROPP）を導入した。ROPP導入前群2017例、ROPP導入群2051例を対象とした（平均年齢61.0歳、女性62.1％）。 その結果、遵守率は95％だった。オピオイド処方平均日数は、ROPP導入前の3.9日から導入後1.9日まで減少した（P＜0.001）。術後のオピオイド処方量は45％減少した（平均モルヒネ相当量：157.22mg vs. 83.54mg、P＜0.001）。再処方依頼率は、ROPP導入群の方が低かった（17.9％ vs. 20.9％、P＝0.02）。術後合併症発生率に統計学的有意差は見られなかった。長期使用への変更率は、オピオイド使用歴のないがん患者（11.3％から4.5％、P＜0.001）および非がん患者（6.1％から2.7％、P＝0.02）ともに低下した。...