米国49州と11カ国の700を超える病院の大規模前向き外科レジストリ(ACS-NSQIP)データベース(2011-2020年)の2次解析で、脊柱変形手術を受けた成人患者3104例を対象に、成人脊柱変形手術の術前にRisk Analysis Index(RAI)で層別化したフレイルの術後合併症予測判別精度を評価。主要評価項目は「有害な退院転帰」とし、自宅やリハビリテーション施設以外の介護施設や長期療養施設への退院と定義した。 その結果、有害な退院転帰は14%に発生した。RAIスコアの増加に伴い有害な退院転帰の割合が有意に増加した(P<0.0001)。ROC解析で、RAIは有害な退院転帰の予測について堅牢な識別精度を示した(C統計量0.71、P<0.001)。ROC曲線のペアワイズ比較(DeLong検定)では、RAIは5因子修正フレイル指数(mFI-5)より優れた識別閾値を示した(P<0.001)。...
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