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脳卒中既往のある心房細動に早期洞調律維持療法が有効

2023年1月26日  The Lancet Neurology

発症早期の心房細動(AF)に対する早期の洞調律維持療法(リズムコントロール)と心拍数調節療法(レートコントロール)を比較したEAST-AFNET 4試験のサブグループ解析で、早期洞調律維持療法で脳卒中既往のあるAF患者の有害心血管転帰が予防できるか検討。217例(年齢中央値70.2歳、女性44%)を対象とした。 中央値4.7年の追跡の結果、早期洞調律維持群の16%(100人年当たり3.7)、通常ケア群の31%(100人年当たり7.4)に1つ目の主要評価項目(心血管死、虚血性または出血性脳卒中、心不全悪化または急性冠症候群による入院の複合)が発生した(ハザード比0.52、95%CI 0.29-0.93)。1年当たりの平均入院泊数は、早期洞調律維持群が5.1泊、通常ケア群が6.6泊だった(発生率比0.87、95%CI 0.55-1.38)。主要安全性評価項目(全死因死亡、脳卒中、洞調律維持療法に起因する重篤な有害事象の複合)は、早期洞調律維持群の15%、通常ケア群の28%に発生した。...