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乳児期の酸抑制薬曝露でアレルギー性疾患リスクわずかに上昇

2023年1月26日  専門誌ピックアップ

出生前または乳児期の酸抑制薬(ASM)への曝露が児のアレルギー性疾患リスクに及ぼす影響を韓国国民健康保険サービスのデータ(母児414万9257組)を用いたコホート研究で検討。出生児(13歳まで追跡)のアレルギー性疾患を評価した。 80万8067組[ヒスタミン2受容体拮抗薬(H2RA)使用76万3755組、プロトンポンプ阻害薬(PPI)使用3万6529組]を対象とした出生前曝露の解析では、傾向スコア(PS)でマッチさせたアレルギー性疾患全体のハザード比は1.01(95%CI 1.01-1.02)だった(喘息1.02、アレルギー性鼻炎1.02、アトピー性皮膚炎1.02、食物アレルギー1.03)。同胞でマッチさせた解析のハザード比は、PSでマッチさせた解析と同程度だったが、有意ではなかった(アレルギー性疾患1.01、95%CI 0.997-1.01)。 8万4263組(H2RA使用7万4188組、PPI使用7496組)を対象とした乳児期曝露の解析では、PSでマッチさせたアレルギー性疾患全体のハザード比は1.06(95%CI 1.05-1.07)だった(喘息1.16、アレルギー性鼻炎1.02、...