コロナ外来患者、フルボキサミンで回復までの期間短縮せず
2023年1月28日
Journal of the American Medical Association
軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するフルボキサミンの転帰改善効果を無作為化臨床試験で検討(ACTIV-6試験)。30歳以上のCOVID-19患者1331例(中央値47歳、女性57%、ワクチン2回以上接種67%)を低用量フルボキサミン10日間投与とプラセボに均等に割り付けた。主要評価項目は、持続的回復までの時間(連続3日間症状がない期間の3日目と定義)とした。 その結果、持続的回復までの時間の中央値は、フルボキサミン群が12日、プラセボ群が13日だった(ハザード比0.96、95%信用区間0.86-1.06、ハザード比が1超と定義した有益性の事後確率のP=0.21)。副次評価項目の入院・緊急医療受診・救急部受診・死亡の複合転帰は、フルボキサミン群が26例(3.9%)、プラセボ群が23例(3.8%)に発生した(同1.1、0.5-1.8、ハザード比が1未満と定義した有益性の事後確率のP=0.35)。フルボキサミン群1例とプラセボ群2例が入院したが、死亡例はなかった。両群ともに有害事象はまれだった。...
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