1998-2019年の米国退役軍人省の手術の質改善プログラムデータベースに登録された初回片側性鼠径ヘルニア修復術を施行した患者10万7073例(男性99.5%、年齢中央値63歳)を対象に、全身麻酔下または局所麻酔下での開腹術と腹腔鏡術の転帰を後ろ向きコホート研究で比較。2万2333例が局所麻酔下での開腹術、7万5104例が全身麻酔下での開腹術、9636例が全身麻酔下での腹腔鏡術を受けた。 その結果、腹腔鏡術は全身麻酔+開腹術に比べ術後合併症が有意ではないが0.15%低かった(95%CI -0.39-0.09、P=0.22)。腹腔鏡と局所麻酔+開腹術の術後合併症に差はなかった(-0.05%、95%CI-0.34-0.28、P=0.70)。腹腔鏡術の手術時間は全身麻酔+開腹術とほぼ同じだったが(4.31分、95%CI 0.45-8.57、P=0.048)、局所麻酔+開腹術より有意に長かった(10.42分、95%CI 5.80-15.05、P<0.001)。...
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