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肝移植後のEBウイルス量監視でリンパ増殖性疾患リスク低下

2023年1月28日  Annals of Internal Medicine

オランダのライデンおよびロッテルダムの大学医療センター2施設で肝移植を施行した成人患者を対象に、エプスタインバーウイルス(EBV)のウイルス量(VL)監視戦略の移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)抑制効果をコホート研究で検討した。 ライデンで2003-17年に監視戦略下で初回肝移植を施行したレシピエントをモニタリング群(M1)、ロッテルダムで2003-17年に監視戦略なしで初回肝移植を施行したレシピエントを現代対照群(C1)、ライデンで1992-2003年に肝移植を施行した患者(M0)およびロッテルダムで1986-2003年に肝移植を施行した患者(C0)を歴史的対照群とした。 治療の逆確率重み付け法を用いた解析の結果、両施設ともに、現代期間群の追跡5年後、10年後および15年後の患者1000例当たりのPTLD事象件数で評価した累積発症率が、歴史期間群より低かった。この差は監視戦略を実施した施設が大幅に大きかったが、点推定値の95%信頼区間にはnull値0が含まれた。...