軽症コロナ、1年後も症状が続くリスクは

イスラエルMaccabi Healthcare Servicesのデータを用いて、軽症新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染症罹患から1年後のLong COVID症状のリスクを評価。2020年3月1日から2021年10月1日までにPCR検査を受けた会員191万3234例を対象とし、感染後早期（30-180日）と晩期（180-360日）の1万例当たりの各症状のリスクを比較した。 その結果、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）罹患で嗅覚消失と味覚異常（ハザード比：早期4.59、95％CI 3.63-5.80、晩期2.96、2.29-3.82）、認知障害（早期1.85、1.58-2.17、晩期1.69、1.45-1.96）、呼吸困難（早期1.79、1.68-1.90、晩期1.30、1.22-1.38）、脱力（早期1.78、1.69-1.88、晩期1.30、1.22-1.37）、動悸（早期1.49、1.35-1.64、晩期1.16、1.05-1.27）のリスクが有意に上昇した。男性と女性にわずかな差が認められた。小児の方が成人よりCOVID-19の早期に症状が少なく、ほとんどが...