複雑性虫垂炎の術後抗菌薬、2日間が5日間に非劣性

8歳以上の複雑性虫垂炎患者955例を対象に、術後抗菌薬の2日間投与と5日間投与を非盲検非劣性試験で比較。虫垂切除術を施行した後、患者を抗菌薬の2日間投与と5日間投与に割り付けた。主要評価項目は、90日以内の感染性合併症と死亡の複合とし、非劣性マージンを7.5％とした。 その結果、主要評価項目は、2日投与群の10％と5日投与群の8％に生じた（調整後の絶対リスク差2.0％、95％CI －1.6-5.6）。合併症と再介入の発生率は両群とも同程度だった。2日投与群（9％）の方が5日投与群（22％）より抗菌薬の有害作用が生じた患者が少なく（9％ vs. 22％、オッズ比0.344、95％CI 0.237-0.498）、再入院が多かった（12％ vs. 6％、同2.135、1.342-3.396）。治療に起因する死はなかった。...