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透析不要CKD、掻痒発生率と危険因子を特定

2023年1月31日  専門誌ピックアップ

Chronic Renal Insufficiency Cohort Studyに参加した非透析依存性の慢性腎臓病(CKD)患者1951例を対象に、掻痒発症の危険因子を検討。5点満点のリッカート尺度で3点以上の反応を中等度ないし重度の掻痒と定義した。 その結果、中央値6年の追跡での中等度ないし重度の掻痒発症率は34%で、CKD進行度が高い患者ほど発症率が高かった。多変量モデルで、推算糸球体濾過量(eGFR)10mL/分/1.73m2低下当たりの掻痒発症のハザード比は1.16(95%CI 1.10-1.23)だった。65歳以上、BMI高値、糖尿病、現喫煙、オピオイド使用、抑うつ症状および血清副甲状腺ホルモンで掻痒リスクが増加し、カルシウム血清値9mg/dL未満でリスクが低下した(いずれもP<0.05)。...