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上肢麻痺患者、血管内BCIでコンピュータ操作に成功

2023年1月31日  JAMA Neurology

重度の両側上肢麻痺患者5例を対象に、低侵襲の血管内ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)の安全性および思考によるコンピュータ操作システムの実現可能性をファースト・イン・ヒューマン試験で検討した(SWITCH試験)。 カテーテルを介して送達した記録デバイスを皮下電子ユニットに接続し、パソコン操作用の外部機器とワイヤレスで通信した。主要安全性評価項目は、死亡や永続的障害の悪化に至る有害事象とした。 その結果、解析対象の4例(全例男性、平均年齢61歳)全例が12カ月の追跡調査を完了した。機器に起因する重篤な有害事象や血管閉塞、機器の移動も見られなかった。信号帯域幅は平均233Hzで、全例が試験期間を通じて安定していた。試行した5種類以上の動作がオフラインで解読され、各患者がBCIを使用してコンピュータを正常に制御した。...