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体外循環式CPR、従来CPRと神経学的転帰に差なし

2023年1月31日  New England Journal of Medicine

オランダで、難治性院外心停止に対する体外循環式心肺蘇生(CPR)の効果を多施設共同無作為化比較試験で検討。居合わせた人によるCPRを受け、初期に心室性不整脈を認め、CPR開始後15分以内に自己心拍が再開しなかった18-70歳の患者を適格とした。主要評価項目は良好な神経学的転帰を伴う生存とし、30日後の脳機能分類(CPC)スコア1または2と定義した。 その結果、無作為化した160例のうち、70例を体外循環式CPR群、64例を従来のCPR群(標準的な高度救命処置)に割り付けた。30日時点で、体外循環式CPR群の14例(20%)が良好な神経学的転帰で生存していたのに対し、従来CPR群では10例(16%)だった(オッズ比1.4、95%CI 0.5-3.5、P=0.52)。両群の1例当たりの重篤な有害事象発現数は同程度だった。...