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がん手術後の自殺リスク、一般集団より高い

2023年2月1日  JAMA Oncology

米国の監視・疫学・最終結果(SEER)プログラムのデータを用いて、がん手術患者の自殺の発生率、時期および関連因子を後ろ向きコホート研究で検討。2000-16年に致命率の高い15のがん種に対する手術を受けた患者181万1397例を解析対象とした。 その結果、1494例(0.08%)ががん手術後に自殺した。米国の一般集団と比較して、がん手術患者の自殺の発生率が統計的有意に高かった[喉頭(標準化死亡比4.02、95%CI 2.67-5.81)、口腔および咽頭(同2.43、1.93-3.03)、食道(同2.25、1.43-3.38)、膀胱(同2.09、1.53-2.78)、膵臓(同2.08、1.29-3.19)、肺(同1.73、1.47-2.02)、胃(同1.70、1.22-2.31)、卵巣(同1.64、1.13-2.31)、脳(同1.61、1.12-2.26)、大腸(同1.28、1.16-1.40)]。自殺の約3%が術後1カ月似内、21%が1年似内、50%が3年以内に発生した。男性、白人、独身または離婚歴のある患者の自殺リスクが高かった。...