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ERBB2陽性乳がんの予後予測はTILより免疫シグネチャー

2023年2月1日  JAMA Oncology

早期ERBB2(HER2)陽性乳がん患者を対象としたCALGB40601試験(対象305例)とPAMELA試験(対象151例)の相関解析を実施し、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)と免疫関連遺伝子発現シグネチャーの病理学的完全奏効(pCR)および無事象生存(EFS)予測能を検討。CALGB40601試験の治療前腫瘍230個およびPAMELA試験の治療前腫瘍138個を評価した。 その結果、検討した免疫シグネチャー202個のうち166個(82.2%)とTILに有意な相関が見られた。両試験を組み合わせた場合、TILとpCRに有意な関連が見られた(オッズ比1.01、95%CI 1.01-1.02、P=0.02)。36個の免疫シグネチャーにpCR率上昇との有意な関連が認められ、このうち7個(6個がB細胞関連)がpCR予測でTILより優れていた。多変量Coxモデルで、免疫グロブリンGシグネチャーにEFSとの独立した関連を認めたが、TILとは関連がなかった(免疫グロブリンGシグネチャー調整ハザード比0.63、95%CI 0.42-0.93、P=0.02、TIL調整ハザード比1.00、0.98-1.02、P=...