潰瘍性大腸炎に新たなJAK阻害薬2剤が有望

中等度ないし重度の活動性潰瘍性大腸炎（UC）患者317例を対象に、導入療法に用いる経口JAK3/TEC阻害薬ritlecitinibおよび経口TYK2/JAK1阻害薬brepocitinibの有効性および安全性を無作為化第IIb相並行群間二重盲検アンブレラ試験で検討。主要評価項目は8週時点のtotal Mayo Score（TMS）とした。 その結果、8週時点のプラセボ調整後平均TMSはritlecitinibの20mg群が－2.0（90％CI －3.2-－0.9、P＝0.003）、70mg群が－3.9（－5.0-－2.7、P＜0.001）、200mg群が－4.6（－5.8-－3.5、P＜0.001）、brepocitinibの10mg群が－1.8（－2.9-－0.7、P＝0.009）、30mg群－2.3（－3.4-－1.1、P＝0.001）、60mg群が－3.2（－4.3-－2.1、P＜0.001）、プラセボ調整後の推定modified clinical remissionは順に13.7％、32.7％、36.0％、14.6％、25.5％、25.5％だった。有害事象はほとんどが軽度で、...