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魚由来のオメガ3で慢性腎臓病リスク低下

2023年2月5日  British Medical Journal

12カ国19件の研究データを用いた統合解析で、オメガ3多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)血中濃度のバイオマーカー(植物由来のαリノレン酸と魚介類由来のエイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸)と慢性腎臓病(CKD)の新規発症との関連を検討。主要評価項目はCKDの新規発症とし、推定糸球体濾過量(eGFR)60mL/分/1.73m2未満の新規発現と定義した。 その結果、主解析の対象とした2万5570例の19.3%が追跡期間中(加重中央値11.3年)にCKDを発症した。調整後の多変量モデルで、魚介類由来n-3 PUFAの総量が多いほどCKD新規発症リスクが低かった(五分位範囲当たりの相対リスク0.92、95%CI 0.86-0.98、P=0.009、I2=9.9%)。分類別分析では、魚介類由来n-3 PUFA総量が第5五分位数の集団は、第1五分位数の集団よりCKD新規発症リスクが13%低かった(同0.87、0.80-0.96、P=0.005、I2=0.0%)。植物由来αリノレン酸濃度にCKD新規発症との関連は認められなかった(同1.00、0.94-1.06、P=0.94...