子宮内膜症とうつ病、不安、摂食障害の関連への多相遺伝の寄与を遺伝的関連研究で調査。英国バイオバンクのデータと遺伝子研究のゲノムワイド関連統計量の組み合わせで特定した血縁関係のない女性20万2276例(子宮内膜症8276例、対照19万4000例)を解析対象とした。 その結果、年齢、BMI、社会経済的地位、慢性疼痛関連表現型、過敏性腸症候群および精神疾患の併発を考慮に入れた多変量回帰分析で、子宮内膜症があるとうつ病(オッズ比3.61、95%CI 3.32-3.92)、摂食障害(同2.94、1.96-4.41)、不安(同2.61、2.30-2.97)のオッズが上昇し、一貫した遺伝的相関(rg)(うつ病rg 0.36、P=1.5×10-9;不安rg 0.33、P=1.17×10-5;摂食障害rg 0.61、P=0.02)も認められた。子宮内膜症と精神障害で共有される多相遺伝のゲノムワイド解析でDGKB rs12666606が特定され、多重検定の補正後に子宮内膜症とうつ病の間で多相遺伝を示す根拠が得られた(子宮内膜症z=-9.46、うつ病z=8.10、P=5.56×10-8、誤発見率q=4.95...
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