膝OAの運動療法は短時間で十分

慢性の症候性変形性膝関節症（膝OA）患者189例を対象に、膝の機能と疼痛、生活の質（QOL）に対する高（high-dose）運動療法の効果を多施設共同無作為化比較優越性試験で検討。患者を運動量によってhigh-dose群（98例、11種、1回70-90分、週3回）とlow-dose群（91例、5種、1回20-30分、週3回）に割り付けた。主要評価項目は、介入終了時点（3カ月）でのKnee Injury and Osteoarthritis Outcome Score（KOOS）平均差とした。 その結果、両群ともに経時的な改善が見られたが、ほとんどの比較でhigh-dose療法による便益は認められなかった。例外として、介入終了時および6カ月後のスポーツやレクリエーションに対する機能のKOOSで優越性が示された。6カ月後および12カ月後のQOLでもわずかな便益が認められた。...