早産児の転帰、組織酸素飽和度監視で改善せず

早産の新生児607例を対象に、出生直後（15分間）および蘇生時の通常ケアに近赤外分光法を用いた脳組織酸素飽和度監視を併用することにより脳損傷のない生存率が改善するかを多施設多国籍無作為化第III相試験で検討（COSGOD III試験）。304例を近赤外分光法併用群（在胎週数中央値28.9週）、303例を通常ケア単独群（同28.6週）に無作為化した。満期産相当時または退院前の脳室内出血、嚢胞状脳室周囲白質軟化症またはその両方とした。 その結果、脳損傷のない生存率は近赤外分光法群が82.9％、通常ケア単独群が78.5％だった（相対リスク1.06、95％CI 0.98-1.14）。28例が死亡し、死亡率は近赤外分光法群が4.0％、通常ケア単独群が5.3％となった（同0.75、0.33-1.70）。...