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健康的な生活習慣で記憶力低下が緩やかに

2023年2月10日  British Medical Journal

中国で、認知機能が正常な60歳以上の高齢者2万9072例(平均年齢72.23歳、女性48.54%)を対象に、記憶障害を予防するための最適な生活習慣を住民対象前向きコホート研究で検討。健康的な生活習慣因子6項目(健康的な食事、定期的な身体運動、活発な社会的接触、活発な認知活動、喫煙未経験または禁煙、飲酒なし)のうち4-6項目に当てはまる参加者を良好群、2-3項目に当てはまる参加者を平均群、0-1個に当てはまる参加者を不良群に分類した。 10年の追跡期間(2009-19年)にわたり、良好群は、不良群よりも記憶力低下が緩徐だった(0.028ポイント/年、95%CI 0.023-0.032、P<0.001)。APOEε4保有者(20.43%)では、良好群(0.027、95%CI 0.023-0.031)と平均群(0.014、同0.010-0.019)は記憶力低下が不良群よりも緩徐だった。APOEε4非保有者では、不良群との比較で、良好群(同0.029、0.019-0.039)と平均群(同0.019、0.011-0.027)にほぼ同じ結果が認められた。APOEε4の有無と生活習慣には、記憶力低下...