膝OA、ボツリヌス毒素関節内注射で症状改善

変形性膝関節症の患者を対象とした臨床試験6件（対象計446例）の系統的レビューおよびメタ解析で、A型ボツリヌス毒素関節内注射の変形性膝関節症に対する有効性を検討。評価項目は、VAS疼痛スコアおよびWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index（WOMAC）スコアの試験前からの早期（注射後4週間以内）および晩期（注射後4週間超）の低下とした。 統合解析の結果、A型ボツリヌス毒素の関節内注射は、プラセボに比べて、試験前からのスコア低下量が大きかった（標準化平均差：早期VAS疼痛スコア－0.63、P＝0.007、I2＝79％；晩期VAS疼痛スコア－0.57、P＝0.02、I2＝81％；早期WOMACスコア－0.84、P＝0.03、I2＝90％；晩期WOMACスコア－1.12、P＝0.006、I2＝93％）。...