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有害な妊娠転帰で母親の虚血性心疾患リスク上昇

2023年2月10日  British Medical Journal

スウェーデンの全国規模のコホート研究で、5つの主要な有害妊娠転帰(早産、在胎不当過小、妊娠高血圧腎症、その他の妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病)と母親の虚血性心疾患の長期リスクとの関連を検討。1973-2015年に単胎児を初回出産した女性全219万5266例を対象とした。主要評価項目は、出産から2018年までの虚血性心疾患の発生率とした。 5億3600万人年の追跡期間中、8万3881例(3.8%)が虚血性心疾患の診断を受けた。5つの有害妊娠転帰にはいずれも虚血性心疾患のリスク上昇との独立した関連が認められた。出産後10年間の各転帰に伴う虚血性心疾患の調整ハザード比は、その他の妊娠高血圧症候群が2.09(95%CI 1.77-2.46)、早産が1.72(同1.55-1.90)、妊娠高血圧腎症が1.54(同1.37-1.72)、妊娠糖尿病が1.30(同1.09-1.56)、在胎不当過小が1.10(同1.00-1.21)だった。ハザード比は出産から30-46年後もなお有意に高かった。2つ以上の有害妊娠転帰を経験した女性はさらにリスクが上昇した(出産から10年以内の調整ハザード比:1件1.29、1...