ピレスロイド耐性蚊生息地域でクロルフェナピルLLINが有効
ベナンのピレスロイド耐性の蚊が生息する地域の5万3854世帯(住人21万6289人)を対象に、ピリプロキシフェンとピレスロイドの2剤およびクロルフェナピルとピレスロイドの2剤を含有する長期残効型蚊帳(LLIN)のマラリア予防効果をクラスター無作為化優越性試験で検討。ピレスロイドのみを含有する標準LLINと比較した(試験は進行中)。 横断調査で、LLIN使用率は配布後9カ月時点が最も高く(76.8%)、24カ月時点までに低下した(60.6%)。主要評価項目に定めたITT集団での生後6カ月から10歳までの小児コホートのLLIN配布後2年間の平均マラリア発生率は、標準LLIN群の1人年当たり1.03に対し、ピリプロキシフェン・ピレスロイドLLIN群では1人年当たり0.84(ハザード比0.86、95%CI 0.65-1.14、P=0.28)、クロルフェナピル・ピレスロイドLLIN群では1人年当たり0.56(同0.54、0.42-0.70、P<0.0001)だった。...
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