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大気汚染物質への暴露でうつ病と不安のリスク上昇

2023年2月12日  JAMA Psychiatry

UKバイオバンクのデータを用いた前向き住民対象コホート研究で、微小粒子状物質(PM2.5)などの低濃度大気汚染物質への長期暴露とうつ病および不安の新規発症との関連を検討。主要評価項目は、新たに診断されたうつ病および不安とした。追跡期間は中央値で10.9年だった。 その結果、複数の大気汚染物質への長期推定曝露量にうつ病および不安のリスク上昇との関連が示され、曝露-反応曲線は低濃度で傾きが急峻で、高曝露量でプラトーに達する非線形性を示した。大気汚染スコア最低四分位と比較した最高四分位のハザード比は、うつ病が1.16(95%CI 1.09-1.23、P<0.001)、不安が1.11(同1.05-1.17、P<0.001)だった。サブグループ解析から、PM2.5と不安の関連は、男性の方が女性より高いことが示された(第4四分位:男性1.18、95%CI 1.08-1.29、女性1.07、95%CI 1.00-1.14、P=0.009)。...