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進行NSCLCでのICI使用、高齢者での生存便益はわずか

2023年2月12日  JAMA Oncology

米国で進行非小細胞肺がん(NSCLC)への免疫療法導入前後の免疫チェックポイント阻害薬(ICI)使用と生存率の経時的変化を全年齢層別に評価。2011-19年に進行NSCLCの診断を受けた成人患者5万3719例を分析対象とした。 その結果、米国食品医薬品局(FDA)の承認により、ICIの使用は2015年の4.7%から2019年の45.6%へ増加した(P<0.001)。2019年の55歳未満の患者と75歳以上の患者のICI使用率はほぼ同じだった(55歳未満45.2% vs. 75歳以上43.8%、P=0.59)。2011-18年の2年生存率予測値は、55歳未満の患者では37.7%から50.3%へ、75歳以上の患者では30.6%から36.2%へ上昇した(P<0.001)。生存期間中央値は、55歳未満の患者で11.5カ月から16.0カ月へ、75歳以上の患者で9.1カ月から10.2カ月へと改善した。...