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大腸がん、術後の炎症性バイオマーカー高いと予後不良

2023年2月13日  JAMA Oncology

臨床病期III期の大腸がん患者1494例(年齢中央値61.3歳、男性55.4%)を対象に、診断後の炎症性バイオマーカーと生存期間の関連をコホート研究で検討。CALGB/SWOG 80702試験で手術3-8週後かつ化学療法開始前に測定した炎症性バイオマーカー[IL-6、sTNF-αR2、高感度C反応性タンパク(hsCRP)]のデータを用いた。 その結果、再発が327例、死亡が244例、無病生存が387例観察された。炎症性マーカーが最低五分位数の患者と比べると、最高五分位数の患者では再発または死亡のリスクが有意に高かった(調整後ハザード比:IL-6:1.52、95%CI 1.07-2.14、傾向のP=0.01;sTNF-αR2 1.77、1.23-2.55、傾向のP<0.001;hsCRP 1.65、1.17-2.34、傾向のP=0.006)。炎症性バイオマーカーとセレコキシブ投与との間に、無病生存期間に対する有意な交互作用は認められなかった。無再発生存期間および総生存期間に関してもほぼ同じ結果だった。...