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対側乳がんのリスクが高い病原性変異を特定

2023年2月13日  Journal of Clinical Oncology

浸潤性乳がんの同側手術を施行した後、前向きに追跡した患者1万5104例を対象に、ATM、BRCA1、BRCA2、CHEK2、およびPALB2に生殖細胞系列病原性変異(PV)がある女性の対側乳がん(CBC)リスクを検討。死亡を競合リスクとし、患者および腫瘍特性を調整した多変量比例ハザード回帰分析で、PV非保因者と比較したPV保因者のCBCリスクを遺伝子ごとに推定した。 その結果、BRCA1、BRCA2、CHEK2のPV保因者はCBCリスクが有意に高く(ハザード比1.9超)、PALB2のPV保因者はエストロゲン受容体(ER)陰性乳がんのみリスクが高かった(同2.9)。ATMのPV保因者では有意なリスク増加はみられなかった。BRCA1、BRCA2、CHEK2のPV保因者の10年累積CBC発生率は、それぞれ閉経前33%、27%、13%、閉経後12%、9%、4%だった。ER陰性乳がんのPALB2のPV保因者の閉経前10年累積CBC発生率は35%だった。...