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5-ARI使用によるうつ病・認知症リスクを検討

2023年2月13日  専門誌ピックアップ

スウェーデンの50-90歳の男性223万6876例を対象に、5α還元酵素阻害薬(5-ARI)と認知症、うつ病および自殺との関連を全国処方登録簿を用いたコホート研究で検討。7万645例がフィナステリド、8774例がデュタステリドの投与を受けていた(投与開始時の年齢中央値73歳)。 その結果、フィナステリドまたはデュタステリドを投与した男性はあらゆる原因による認知症(ハザード比:フィナステリド1.22、95%CI 1.17-1.28;デュタステリド1.10、1.01-1.20)、アルツハイマー病(フィナステリド1.20、1.10-1.31;デュタステリド1.28、1.09-1.50)、血管性認知症(フィナステリド1.44、1.30-1.58;デュタステリド1.31、1.08-1.59)およびうつ病(フィナステリド1.61、1.48-1.75;デュタステリド1.68、1.43-1.96)のリスクが高かった。この関連性は、うつ病を除き経時的に低下し、4年を超える継続的な曝露で統計的有意ではなくなった。5-ARIと自殺に関連は見られなかった(フィナステリド1.22、0.99-1.49;デュタステ...