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抗うつ薬、慢性疼痛に対する有効性は?

2023年2月14日  British Medical Journal

成人の疼痛に対する抗うつ薬の有効性、安全性および忍容性をプラセボ対照試験の系統的レビューで検討。系統的レビュー26編(試験156件、参加者2万5000例以上)を組み入れた。8クラスの抗うつ薬の22の疼痛疾患に対する有効性(42の比較)が報告されていた。主要評価項目は疼痛とし、比較ごとに結果を有効、無効、不確実に分類した。 その結果、抗うつ薬の有効性に対して確実性「高」を示すレビューは1編もなかった。11件の比較(9の病態)で抗うつ薬の有効性が示され、そのうち4件が腰背部痛(平均差-5.3、95%CI -7.3--3.3)、術後痛(同-7.3、-12.9--1.7)、神経障害性疼痛(同-6.8、-8.7--4.8)および線維筋痛症(リスク比1.4、95%CI 1.3-1.6)に対するセロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)の有効性を示したものだった(確実性「中」)。残り31件の比較では、抗うつ薬が無効(比較5件)または根拠が不確定(比較26件)とされた。...