乳児の脳性麻痺、早期予測ツールが有望

Canadian Cerebral Palsy Registryの脳性麻痺（CP）症例およびAlberta Pregnancy Outcomes and Nutrition研究の対照例の乳児計3250例（在胎期間中央値39週、男児53.9％）のデータを用いて、CPリスクの高い正期産新生児を特定するCP予後ツールを開発。粗大運動能力分類システム（GMFCS）のレベルIからVをCPの診断と定義した。 その結果、CP群1184例中335例（28％）に脳症が認められたのに対して、対照群には1例も認められなかった。最終的な予測モデルには12個の変数が含まれ、乳児の75％を正しく分類した（感度56％、特異度82％、C統計量0.74）。危険因子は相加的だった。提案するスクリーニングの閾値は確率0.3超で、感度65％、特異度71％だった。予後ツールで、脳症を呈したと考えられる乳児より2.4倍多いCPの小児例を特定した（オッズ比13.8、95％CI 8.87-22.65、P＜0.001）。...